PERK

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Our Muse in Tokyo

今、Tokyoを楽しくする50人 vol.3
ユン、野村友里、一ツ山佳子、鶴野ゆか、岡野弥生、濱中鮎子、エリイ、
シトウレイ、白石理絵、栗山愛以、飯塚亜耶

2019.01.17 interview

街に抱くイメージや感じる魅力はやっぱりその街にいるひとが作っている。
本号のテーマは「東京」。
パーク編集部は写真家フィッシュ・チャンといっしょに、
今の東京を楽しくしてくれている50人の女性に会ってきました。
彼女たちは東京に何を見出し、活躍の場に選んだのだろう。
全4回に渡り、それぞれのスタイルでこの街のミューズとなった50通りの生き方から、
まだ見ぬ東京を感じたい。
(第2回の記事はこちらから→https://perk-mag.com/no29-tokyomuse50-02/

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“実は古いものもしっかり残っているところが好き”
―― ユン(アンブッシュ、ディオール オム)

YOON(Designer)

今年3月にはアンブッシュで、そしてつい先日は東京で初となるディオール オムのショーをジュエリーデザイナーとして成功に導いたユンはまさにこの街、この国のファッションを世界に発信するキーマン。「東京はどんどん変わっていく街ですけど、実は古いものもしっかり残っているところが好き。ファッションの仕事をしているとつい先のことばかり考えてしまうけど、そんな時に浅草の仲見世とかに行くと、あの時間が止まっている感じが逆にフレッシュで感動します。ブレがないですよね」。

 

 

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“自分たちで街をつくる食文化を共作するような感覚”
―― 野村友里(料理人/フードディレクター)

Yuri Nomura(Cook/Food Director)

フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰し東京・原宿に「restaurant eatrip」を開くなど東京
のフードシーンで実験的な試みをする野村友里さん。「「restaurant eatrip」を立ち上げることになったきっかけは2011年の大震災。食べるものがない他力本願な状態に、弱!と思ったのがきっかけで。東京って今どんどん分散化していて強くないし、地方に行く仲間も増えているけどここでしかできないことはなんだろうと考えたときにいちばん消費する街だから、“媒介する場所”としては成立すると思ったんです」。そんな野村さんが今後構想するのは「考えたり、議論する場所。今食はすごくいい口実になると思います」。

 

 

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“洋服もカルチャーもハイブリットにMIXする街”
―― 一ツ山佳子(スタイリスト)

Keiko Hitotsuyama(Stylist)

PERKをはじめ、雑誌やアーティストのスタイリングも手がけるなど、ディレクション的立場で第一線で活躍される一ツ山さん。「都市開発が進み、次々と新しいものが生まれているスピード感のある東京はとても刺激的。洋服もカルチャーもハイブリッドにMIXされる街で、いつか色々な人が集まれる、クリエイティブな空間を作ってみたいですね」。

 

 
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“現代美術をより身近に感じられる街になってくれたら”
―― 鶴野ゆか(Yuk Tsuruno Glleryディレクター)

Yuka Tsuruno(Gallery Owner)

ホセ・パルラやティム・バーバーの作品を扱う鶴野さんのギャラリーは東京のアートシーンを語る上で欠かせない存在。「天王洲に移転したのが2016年ですが、かつてNYに住み始めた頃にチェルシー地区でアートが盛んになったのと同じような変化を、今はこのエリアに感じています。もちろん好きなアートに囲まれている自分のギャラリーは好きですし、東京はエリアによって雰囲気や時間の流れ方が違うから、毎日1時間かけて車で通勤する道のりも楽しいですよ。欲を言えば現代美術をより身近に感じられる街になってくれたら良いんですけどね」。

 

 
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“新しいお店ができたり古くからの店が閉店したり、
街が変化する時期なんだと感じました”
―― 岡野弥生(新吉原デザイナー)

Yayoi Okano(Shinyoshiwara designer)

「街の変化といえば新しいお店ができたり、逆に古くからある馴染みのお店が閉店したり。浅草地下街のフウライ堂っていう下町のスケーターの子達が集まるスケートショップもなくなってしまい、平成最後だからじゃないけれど、街が変わる時期なのだと感じる1年でした」。和服姿の凛とし佇まい。土産ブランド、新吉原のデザイナー岡野弥生さんは、浅草に位置するギャラリー兼スーベニアショップ、岡野弥生商店からカルチャーを発信している。「この場所で職人の作品展やスケーターの写真展をやったりもしましたが、これからも本当におもしろいと思えるモノをピックアップしていきたいですね」。

 

 
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“マグニフっていう古書店が最近のお気に入り。
タイムスリップしたような気持ちになるんです”
―― 濱中鮎子(ウーアディレクター、フリーランスPR)

Ayuko Hamanaka(Uhr Director, Freelance PR)

「学生時代は神保町で過ごすことが多かったんですけど、最近またお仕事で行く機会が多く、マグニフっていう古書店がお気に入りです。雑誌に特化しているから、読んでいるだけでタイムスリップしたような気持ちになるんです。“ファッションの旅”をするじゃないけど、たまにそういう時間を作っていきたいな」。ウーアのディレクター兼フリーランスPRとして活躍する濱中鮎子さん。「東京は街からトレンドやブームが生まれて、ファッションも食も、やりがいがあるし、エネルギッシュな街だと思います。だからこそ、いろいろなことにチャレンジしたい気持ちになるんですよね」。

 

 
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“自分の中にないものとの出会いがいまだに衝撃として残っている”
―― エリイ(Chim↑Pom)

Ellie(Artist)

新宿は歌舞伎町、たった2週間のみ開かれた『にんげんレストラン』。その衝撃は記憶に新しい。仕掛人である現代アーティスト集団Chim↑Pomの中心メンバー、エリイさんはまさしく東京を代表するアーティストのひとりだ。東京で生まれ育った彼女が衝撃を受けた、こんなエピソードを教えてくれた。「私、田園調布にあるカトリックの一貫校に通っていたんです。まだ幼稚園のとき、建物の奥を抜けるとマリア様像が飾ってあって、それが今まで自分の中にないものとの出会いというか。うーん、そうだな、マリア様像との出会いが東京で起きた人生最初の衝撃ですね」。

 

 

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“人と会うときもウォーキングもお洒落したくない場所がない街”
―― シトウレイ(フォトグラファー/ジャーナリスト)

Rei Shito(Photographer / Journalist)

国内外のストリートスタイルを紹介するストリート・スタイル・フォトグラファー、ジャーナリストのシトウレイさん。東京ストリート写真集『STYLEfromTOKYO』をはじめ東京ガイド『日々是東京百景』など独自の審美眼とセンスで東京を切り取るシトウさんは最近ウォーキングにはまっているとのこと。「早稲田や秋葉原、西小山、中野に行ったり、本当にいろいろなところに行って、六本木に戻る。毎週末10キロほど歩いてます。電車だと乗り換えがあって遠く感じても歩くと意外とコンパクトなんですよね」。あえてお洒落して行くとしたら?という質問に「東京はどこでもお洒落でいたい街。ウォーキングするときも写真を撮っているときも全部お洒落していたいですね」。

 

 

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“インターナショナルな舞台で東京がメインストリームにあるなって感じています”
―― 白石理絵(ヘア&メイクアップ アーティスト)

Rie Shiraishi(Hair&Make up Artist)

「2018年は仕事を通してインターナショナルな舞台で東京という都市がメインストリームにあるなって感じました。海外のファッションクルーが東京で撮影をしたいという依頼が今年は特に多くて。日本という国を海外からあらゆる視点で紐解く感じがすごく勉強になりました。日本=和ではなく、アニメーションやロボットなどのテクノロジーがモードやカルチャーに落とし込まれているのがおもしろいなって」。最後にヘアメイクアーティストとしてワールドワイドに活躍する白石理絵さんにとって東京のクリエーションの魅力とは?「 テイスト感のミックスがあるところが魅力です」。

 

 

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“街の移り変わりの早さが私のペースと合っていて居心地がいいんです”
―― 栗山愛以(ファッションライター)

Itoi Kuriyama(Fashion writer)

「昔からファッションが好きだったので、情報が多くて何でも揃う東京は、私にとって当たり前の存在ですね」。発する言葉には洋服への愛情が惜しげもなく溢れている。ファッションライターを生業とする栗山愛以さんにとって東京は絶好の“仕事場”なんだそう。「ファッションの会社が多いので、表参道や青山は仕事場みたいな感覚(笑)。ファッションってサイクルが早いじゃないですか。東京も同じく移り変わりが早い街だと感じていて。だからこの仕事をしている私のペースとちょうど合っている気がして居心地がいいんです」。

 

 
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“東京は遊びに行く場所も、やるべき仕事もたくさんある街”
―― 飯塚亜耶(LANDヘアスタイリスト)

Aya Iizuka(Hair Stylist)

「PELIちゃん(PAMEO POSEディレクター)はよくサロンにも来てくれて仲良くさせてもらっているんですけど、普段はのんびりしているのに仕事モードになるとすごくストイックになるあの感じに、私は“東京”を感じるんです。東京は遊びに行く場所も、やるべき仕事もたくさんある街」。表参道の人気サロン「ランド」のトップスタイリストとして忙しい毎日を送る飯塚さんに東京のおすすめスポットを聞いてみた。「東京には美味しいお店がたくさんありますから、息抜きはやっぱりご飯ですね。私は恵比寿のバンデルオーラが大好きです」。

 

 

PHOTO—Fish Zhang