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Our Muse in Tokyo

今、Tokyoを楽しくする50人 vol.2
KOM_I、ジュリア・ショートリード、小林うてな、エルムホイ、夏川イコ、
篠崎恵美、ナタリー、eri、とんだ林蘭、木村綾子、三宅陽子、ミラー・レイチェル・智恵、小島令子

2019.01.07 interview

街に抱くイメージや感じる魅力はやっぱりその街にいるひとが作っている。
本号のテーマは「東京」。
パーク編集部は写真家フィッシュ・チャンといっしょに、
今の東京を楽しくしてくれている50人の女性に会ってきました。
彼女たちは東京に何を見出し、活躍の場に選んだのだろう。
全4回に渡り、それぞれのスタイルでこの街のミューズとなった50通りの生き方から、
まだ見ぬ東京を感じたい。
(第1回の記事はこちらから→https://perk-mag.com/no29-tokyomuse50-01/

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“悪い人、ダメな人も受け入れるパワーのある街がすごく好きです”
―― コムアイ(水曜日のカンパネラ)

KOM_I(Artist)

自由奔放なライブパフォーマンスと独自のスタイルが魅力的な音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のKOM_Iさんといえば「yahyel」とのコラボでリアルな東京の街をテーマにした『生きろ。』をリリースしたばかり。新宿の街での撮影が印象的だった。「悪い人とかダメな人とか受け入れるパワーがあって新宿や新大久保、移民の街がすごく好きです。ゲームの「龍が如く」にハマってるというのもあり歌舞伎町熱が再発中で。24時間営業のお店が好きなんですがお花屋さんなら「リンクス」。夜デートでお花をあげるとかだったらぜひここで」。

 

 

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“おもしろそうな情報をキャッチするスピードがとにかく早い”
―― ジュリア・ショートリード(Black Boboi)

Julia Shortreed(Musician)

「東京に住んでいる人たちって面白そうな情報を発信するのも、キャッチするのもとにかく早い。そうやって私たちのことを注目してくれるのも嬉しいし、だからこそ頑張らないといけないと思わされます。私は京都近くの山で育ったので、たまに情報が入ってこない山暮らしも恋しくなるんですけどね」。ブラックボボイの他、ソロ、ODEOのメンバーとしても活動する彼女の2019年の目標とは「1月末にブラックボボイのミニアルバムを出す予定なので、良いものを完成させて、全国へ発信していくことです」。

 

 

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“ネットが繋がってコーヒーさえあれば東京はどこだって大好き(笑)”
―― 小林うてな(Black Boboi)

Utena Kobayashi(Musician)

ブラック ボボイのリーダー的な顔も持つ彼女は音楽活動の傍ら、レーベル「バインディビジュアル・レコーズ」も主宰する。「ネットが繋がってコーヒーさえあれば東京はどこだって大好き(笑)。昔はそうやってどこでも仕事や制作をしていましたけど、最近はもっぱら自分の家が落ち着きますね。3人でうちに集まってそれぞれが持ち寄った音楽から曲にしていくことが多いんですけど、わたしたちって共通して好きな音楽があって結成されたわけではないから、生まれた音楽を聴いて直感的に「いいね!」って思える感覚を大事にしています」。

 

 

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“人との出会いも含めてきっかけの街ですよね”
―― エルムホイ(Black Boboi)

ermhoi(Musician)

ヴォーカリスト、トラックメーカー、そしてトランペット奏者という顔も持つマルチミュージシャン。「上京してきた当初は荻窪のベルベットサンっていうライブハウスでお手伝いしていたんですけど、東京はそんな風に個性的で面白い場所が街中に点々とあって、いきなり見つける感じ。地元の山梨だとまだカッコいい場所は探さないと見つからないから。人との出会いも含めてきっかけの街ですよね。そうしたきっかけの最たる形がブラック ボボイだと思っています。今は結成したばかりだからこの3人でやってみたいことばかり。でもそれがいちばん楽しいんですよね」。

 

 

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“東京だけがすべてじゃない。でも東京のカルチャーってやっぱりおもしろい!”
―― 夏川イコ(ハイ&シーク ディレクター)

Iko Natsukawa(High and Seek Director)

「東京って情報も多くて、街としてはオープンマインドなんだけど、そこに甘えすぎると自分のエネルギーを消耗しちゃいますよね。皆、もうちょっと肩の力を抜いてもいいと思うけど、それも東京の良さなのかな? 東京だけがすべてじゃない。でも東京のカルチャーってやっぱりおもしろいんですよね。服に関しても偏見がないですし、新しいモノ、コトが好きで吸収するのも早すぎて驚きます」。そう語るセレクトショップ、ハイ&シークのディレクター夏川イコさんの好きな場所を聞いてみた。「基本的に服が好きだから休みの日も仕事終わりもついつい服屋に寄ってしまう。なので断
然、青山、表参道エリアが好きなんです」。

 

 

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“なんでもある反面、失われるものもある街
大切にする心を、お花で伝えたい”
―― 篠崎恵美(フラワークリエイター)

Megumi Shinozaki(Flower Creator)

花の新しい可能性を提案する「edenworks」のフラワークリエイター篠崎恵美さん。代々木上原で土日限定のフラワーショップ「edenworks bedroom」や、花の“ロス・ゼロ”を目指した仕組みをつくりスタートさせたドライフラワーショップ「EW.Pharmacy」を営む。「東京に上京して、引っ込み思案の私をたくさんの人と繋げてくれたのは、お花なんです。たくさんの便利なものに囲まれる中で、見失いがちな本当に大切なことをお花を通して伝えていけたら」。

 

 

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“東京はほんと“沼”って感じ(笑)”
―― ナタリー(HOTEL DRUGS店主)

Nathalie(Owner Barista)

青山キラー通り沿いのコーヒーショップ「ホテル ドラッグス」を切り盛りするナタリーさんはダンサーを目指して上京後、接客の魅力に目覚めてコーヒーの世界に。いつもカウンターからこの街を見つめている。「東京はほんと“沼”って感じ(笑)。もうドラマもパーティーもいらないよ! って思ってるのにネタに尽きない街というか、深みにはまって抜け出せないんですよね。これからの東京に期待することなんてないけど、今はやっぱりお店の近くで開催されるオリンピックが楽しみ。でも常連さんばかりになっちゃうので関係ないかな(笑)」。

 

 

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“古典からテクノロジーまで混在するマイルドなカルチャーは東京ならでは”
―― エリ(DEPTオーナー)

eri(DEPT Owner)

1980年代からの歴史ある古着屋〈DEPT〉の現オーナーであり「mother」や「VTOPIA」のデザイナーとしての一面に加え「スナック檸檬」を開催するなど東京のカルチャーシーンでの中心にいるeriさん。NYで生まれ中目黒の街で育ったeriさんにとって東京の街は「クラシックなものからテクノロジーまでなんでもある、良くも悪くも、長い流れの中で削られて丸くなるように柔和になっているマイルドな街」というeriさんの次なる目標は?「人が集まると何かできる場所、80年代原宿の明治通りのオーバカナルのような約束するでもなくみんなが集まってくるような自然発生的に起こる場所を作りたいですね」。

 

 

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“今につながるきっかけをくれた思い出の街”
―― とんだ林蘭(アーティスト)

Ran Tondabayashi(Artist)

今年は自身の個展以外にもZoffの広告のアートディレクションを手がけるなど、さらに活躍の幅を広げているアーティストのとんだ林蘭さん。上京して初めて住んだ街・浅草は今のご自身の活動に影響しているという。「観光地でもある浅草は東京でも特殊な街。上京した22歳の時に、浅草のアサヒビール本社のすぐ近くに住んでいて、近所で関わる人たちも一回り上の大人が多かった。当時、隅田川沿いに座って考えごとするのが好きで、思いついたものを作品にしてみたことがきっかけで、今につながっていると思います」。

 

 

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“この街にお店がある意味を、お客さんに届けたいと思っています”
―― 木村綾子(B&B イベントプランナー)

Ayako Kimura(B&B Event Planner)

下北沢に位置する本屋B&B。イベントプランナーを務める木村綾子さんは、地元に根付いた書店の未来を提案する。「昨年末に店舗をリニューアルして、今年はその新店舗をどう運営していくかを考えることに時間をかけました。以前より敷地面積は広くなり、イベント環境もより良くなりました 。東京の街自体がどんどん変わっていく時代、下北沢にあり続ける意味についてはとても考えます。企画するイベントやフェア、ドリンクメニューなどを近隣のお店とコラボしたり、下北沢ゆかりの作家の本棚を作ったり……。下北沢といえばB&Bだよね、と言ってもらえるようになりたいですね」。

 

 

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“街の色と自分のスタイルがどう調和するかを意識しています”
―― 三宅陽子(スタイリスト)

Yoko Miyake(Stylist)

「東京に住んでから、少し服装が変わりました。住む街がかわるたび、その“街の色”と自分のスタイルが自然と調和している気がします。例えば、ヒールをあまり履かなくなりました。徒歩圏内に刺激的な場所がたくさんあって、歩くのがすごく楽しいから」。高校時代に渡英、その後パリに拠点を移しデザイナーとしてのキャリアを積んだ後、東京に移り住んだスタイリストの三宅陽子さん。海外生活が長かったからこそ、この街への期待も高まる。「ファッションで言えば、モードとか、コンサバとか、たくさんのカテゴリー分けがされているように感じていて。そのカテゴリーを超えてもっと混ざり合えたら、もっと自由に、自己表現を楽しめる街になるんじゃないかな」。

 

 

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“いろんな人がいすぎておもしろいのが東京の醍醐味のような気がします”
―― ミラー・レイチェル・智恵(映像ディレクター)

Rachel Chie Miller(Film Director)

映像ディレクションカンパニー・コトリフィルムが10周年を持って解散した。その中のひとり、ミラー・レイチェル・智恵さんは、あいみょんをはじめ、アーティストのMVやアンダーカバーのショートフィルムの編集を手がけるなど、これから確実に注目をしていきたいディレクターだ。「東京に来たのは3年前。東京はひとつの国のようなものだと感じていて、仕事面でもいろんな人が居すぎておもしろいなと思うし、それを見て自分の成長に繋がるような、今まで気づかなかったことに気づくことがあります。これって東京の醍醐味でもあると思うんです」。たくさんの人から吸収した感性は、レイチェルさんの繊細で暖かい作品を生み出している気がする。

 

 

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“もっと個性的であってもいいと思う 東京は受け入れる許容がある街だから”
―― 小島令子(ファッションディレクター)

Reiko Kojima(Fashion Director)

ヴィンテージアイテムに造詣の深い、ファッションディレクターの小島令子さん。自分の知識とセンスをアウトプットし続け、常にシーンを捉えているからこそ、東京への想いもひとしお。「東京にはおもしろいことをしている若い世代がたくさんいると思う反面、もっと個性的であってもいいと思うんです。東京は個性を受け入れる許容がある街。私たちの世代は我が強い人たちが多くて、周りとは違うものを選んだり、違う着方をしようとしたり(笑)。でもそれに負けないくらい若い世代も目立ってくれれば、もっと東京はおもしろい街になると思うんです」。

 

 

 

PHOTO—Fish Zhang