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Tokyo New Brand vol.04
R.M GANG

これからのストーリーを紡ぐ あたらしい服たち
<アールエムギャング>

2018.08.24 fashion magazine

走り出したばかりのデザイナーに話を聞くのはおもしろい。
そこには溢れ出るクリエイティビティと、何より失うもののない自由があるから。
歴史あるブランドのそれとはひと味違った抑えきれない〝創作欲〞に、気づけばいつも魅せられている。
これからの服、これからのストーリー。第4回目は<アールエムギャング>。

ビジュアル制作の延長から派生した服作り

今号の巻頭ファッションストーリーも担当している
スタイリストの高橋ラムダさんが手掛ける「アールエムギャング」は、
その出自も含めて他ブランドとは違ったストーリーを持っている。
新旧問わずたくさんの洋服を見てきたその職業柄、
オリジナルを生み出すというよりはむしろサンプリングであったり、
今あるものをより良く改良したいという視点が入っているところがおもしろい。
だからこそこのブランドには強く〝自由〞を感じるのです。

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コート¥73,440、トップス¥24,840(ともにR.M GANG/ピールピーアール)

 

 

良い古着見つけた! みたいな感覚で作っていきたい

「スタイリストという職業柄、まわりに洋服の作り手が多く、イメージが形に
なっていく過程を近くで見る機会は多くありました。彼らの近くにいると、
なんだか自分も「ちょっと作ってみたいな」と思ったりして、そういう軽い衝動で始めました。

 
とはいえパターンを引くこともできないから、まずは自分の持っているアーカイブを
見ながら「こういう素材があったらいいのに……」とか「この形でこういうディテール
だったら……」っていうところから派生させていきました。ゼロから何かを作るというよりは、
Tシャツやカットソーをひたすら自分で着て引っ張って伸ばしてみたり、乾燥機にかけて
縮めてみたり、自分が納得するシルエットになったところで型を抜いたりするのが
自分なりの作り方なのかな。ヨレたり縮んだりした状態が僕の好きなディテールだから。
つまりニットやカットソーやスウェットといった伸縮性のある素材の方が好きっぽくて、
それって昔から買い続けてきた古着の魅力ともリンクしたんですよね。今回撮影してもらった
ロングコートも、スウェットの表面にコーティングをかけることで縮みを発生させてるんですよね。
ドレープし過ぎない適度な張りがよくて、これはカールさんっていう紡績業界の先生の様な存在の
おじさんと組んで作りました。岸和田出身のクセの強いおじさんなんだけど気が合っちゃって(笑)。
ブランド名にギャングって付けてるくらいだから、それぞれが意思を持った集団でありたいと
思っています。それぞれがプロフェッショナルで、意見をぶつけ合いながら取り組んでいく
熱量がある様な。

ちなみに「R.M」は「Rebel Modernist(反逆のモダニスト)」の略で、
モダニストって“浮ついてる人”ってイメージがあるかもしれないけど、そんなのモードファッション
だってみんなそうだと思うんですよね。その年は浮ついて突飛に見えるかもしれないけど、
やり続けることでスタンダードになる。僕もブランドを3シーズン続けてきた中で、
「可愛いじゃん!」って思えるものはそのタイミング毎に作ってきたつもりです。
それとアールエムギャングには「ブートレグ・クロージング」っていう裏テーマがあるんですけど、
例えば僕のクローゼットの中には本物のランバンもあれば、古着屋で見つけた偽物なのか
ヴィンテージなのかわからない“ランバンのようなもの”も入り混じっていて、でもそれは
元ネタをサンプリングしているわけであって、今いろいろなところでダッパー・ダン
(NY出身のクーチュリエ)などが再注目されているように、僕は今の時代それでもいいと
思ってるんですよね。もちろんショーをやるようなデザイナーさんたちは、ブランド毎に
世界観があって、テーマがあって、流れてくる音楽があって、モデル像があってみたいな
服作りをしているかもしれないけど、僕は全然違うから。それよりも「下北沢で良い古着を
見つけた!」みたいな感覚でこれからも作っていきたいんです」。

 

 

 

PHOTO_Yuichiro Noda
STYLING_Kumiko Sannomaru (KiKi)
HAIR_Mikio Aizawa
MAKE_DAKUZAKU (TRON)
MODEL_Sofia

TEXT_Yohsuke Watanabe

information

問_ピールピーアール

TEL_03-6434-1368

INSTAGRAM_ @r.m_gang