PERK

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Charlotte Chesnais
from PERK No.32 issue

パリに磨かれた美的感覚
ジュエリーで物語を描く

2019.06.25 interview

ニコラ・ジェスキール率いるバレンシアガに9年間在籍後、
2015年にジュエリーブランドを設立。
瞬く間に世界の有力店で取り扱われ、現在100以上の取引先を持つ。
世界中にファンを増やし続ける彼女のクリエイションの源は、
パリでの生活にあるよう。

Charlotte Chesnais (Charlotte Chesnais デザイナー)

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母親業で1日がスタート
ランチは友人との時間

母親、デザイナー、コンサルタントと様々な顔を持つ彼女の1日は忙しなく過ぎていく。ふと見上げた空の色、友人との他愛ない会話、日々表情を変える通勤路も、一瞬一瞬を逃すことなく吸収し自然な形でアートワークへと昇華させているよう。 「6時30分に起床して、1歳の双子と4歳の3人の息子の世話で1日がスタート。自転車でセーヌ河を渡りオフィスへと出勤したら、その日のスケジュールの確認やメールの返信から仕事に取り掛かります。同じ日はないといっても過言ではないほど、日々のスケジュールは様々です。丸一日オフィスにこもっている日もあれば、職人のアトリエに行きジュエリーの制作に集中することもあります。現在パコ・ラバンヌ、A.P.C.などのレザーグッズやアクセサリーのコンサルタントも行っているため、毎日ミーティングでスケジュールがいっぱい。多忙で時間に追われているからこそ、ランチ休憩の時間は必ず取り、気分も脳もリフレッシュさせるよう心がけています。美しい庭園が広がるパレ・ロワイヤル内にオフィスを構えていることはとてもラッキーだと感じていて、ベンチに座ってランチを取ることもしばしば。ディナーや休日は家族と過ごすため、ランチは友人と会える貴重な時間でもあります。日没の幻想的なセーヌ河を眺めながら帰路につき、遅くても20時30分には帰宅して母親業に戻ります」。
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PM 1:OO/Palais Royale

癒しを与えてくれる場所、17世紀に建てられた王宮。回廊に囲まれた庭園と現代アートを鑑賞できる場所。回廊の上に彼女のオフィス兼ショールームがある。デザインに行き詰まりを感じたら窓から庭園を眺めたり、美しい花壇の前で軽食を取ったりと、癒しを与えてくれる場所だ。

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spot information

Palais Royale

住所_8 Rue de Montpensier,75001 Paris
営業時間_7:00~23:00(月~日曜日)
定休日_不定休
TEL_+33(0)1 47 03 92 16

 

PM 8:3O/La Poule au Pot

パリジャンに愛される、伝統的レシピを継承するビストロ。1935年創業からほぼ変わらぬレトロな内装は、タイムスリップしたかのような感覚を与える。ジュエリーのクラシックさを追求する彼女はここで、視覚と味覚でインスピ
レーションを得ているはず。

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spot information

La Poule au Pot

住所_9 Rue Vauvilliers,75001 Paris
営業時間_12:00~14:15、19:00~23:00(月~日曜日)
定休日_不定休
TEL_+33(0)1 42 36 32 96

 

“意外性”はパリの魅力のひとつ
パリに美的感覚を磨かれる

「パリは村とも言えるほど小さい街の中に、異なる人種や考えを持った人々が暮らすダイバーシティに富んだ側面や、新しい物に対しての寛容さ、そして歴史を刻んだ建築物で彩られる街並みなど、日常的に刺激を与えてくれる場所。もともと建築や彫刻に興味が向いたのも、パリの街並みから影響を受けたことが要因にあると思います。私はデザインにおいて、何か特定の作品や人物から着想を得ることはないですし、集中してデザインに取り掛かる時間を設けているわけでもありません。魅力的な展覧会には度々足を運びますが、美術館へ行くことは昔からライフスタイルの一部であり、今は自分のためではなく子供のために行くことの方が多いですね。街を歩いていると思いもよらないところで素敵な建築物に出会ったり、隠れた場所にブティックがあったりと、意表を突く”意外性”はパリの魅力のひとつ。わざわざインスピレーションを求めて美術館へ行かなくても、街中で感銘を受けることがあるため、パリに対して興味を失うことがないのです。無意識のうちにパリでの生活で美的感覚が研ぎ澄まされているのでしょう」。

 

WEEKEND/Visuels Galerie Paléntologie et anatomie

子供と過ごす有意義な週末
自然からアイディアを得る

1739年に開館した国立自然史博物館の周辺には、植物園、動物園、博物館が建ち並ぶ。魅力的な展覧会があると、週末に子供を連れて1日を過ごすと言うシャルロット。自然に感化されリフレッシュすることで、デザインにも新鮮なアイディアが浮かんできそう。

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spot information

Visuels Galerie Paléntologie et anatomie

住所_57 Rue Cuvier,75005 Paris
営業時間_10:00~18:00(水~月曜日)
定休日_火曜日
TEL_+33(0)1 40 79 56 10

 

時を超越するジュエリー
偶発性が生むジュエリー

パリの街と呼応する彼女のクリエーションは、色褪せることのない美しさを宿しながら独自の物語を描く。やがて彼女の手を離れ、着用する女性の人生と足並みを揃えて新たな物語を紡いでいく。「デザイナーとしてのオンオフはなく、良いアイディアが浮かんだら即座にメモを取ったりデザイン画を描きます。自宅で子供と遊んでいる時に思いつくことだってあるんですよ。簡単なデザイン画だけで、職人と一緒に金属片を曲げたりねじったり、ひっくり返してまた元に戻したり、実験的なプロセスを経てクリエティビティを磨いた結果、偶発的に生まれるのが私のジュエリーです。不定期で発表する新コレクションは、ひとつの物語の中に新しいチャプターを書き加えていくようなもの。消費を促すことやサスティナブルなど”今っぽい”コンセプトに共鳴していません。デザインが『モダン』だと表現されることにもどこか違和感を覚えます。着用する人の人生を共に歩む、タイムレスなジュエリーでありたい。パリという街がそうであるように、今も未来も、時を超越して愛されるジュエリーを届けたいです」。

 

Charlotte Chesnais art work

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リング(3点SET)¥85,320
(Charlotte Chesnais/エドストローム オフィス)

有機的な美しさを貫く
アートピースを身に着ける

身体に沿う有機的な曲線を描くジュエリー。一見では着用方法が分からないパズルのようなデザインが好奇心を駆り立て、着けて初めて確かなフォームを認識して驚きと感動が湧き上がる。クラシックだが前衛的で、強いけれど優しさも併せ持つアブストラクトな作品。彫刻にも見えるアートピースのようなデザインが、デイリーユースとして女性の日常を彩る。

 
PHOTO_Alexandre gaudin
TEXT_ELIE INOUE

information

エドストローム オフィス☎️03-6427-5901

Instgram_ @charlottechesnais,@charlottechesnaisjewelry