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Interview with Guama
from PERK No.26 issue

日本の今を作る女性たちにとっての〈東京〉とは。
女優・紅甘さんにインタビュー

2018.06.22 fashion interview magazine

「STYLING WITH TOKYO」をテーマに、一冊を通して
様々な角度から今の”東京”を紹介している最新号のPERK。
そんな特集の中で掲載した、女優・紅甘さんの
インタビューをオンラインでも公開しました。
TOGA PULLAのビジュアルイメージにも起用されるなど、
醸し出す独特な雰囲気がわたしたちを魅了してやまない
彼女が感じる東京の景色とは?

東京とかよくわからないけど、ずっと見てきたのは下北沢

 気づけば目で追ってしまうような存在感と印象的な眼差しを持つ女優の紅甘(ぐあま)さんは、今年の春に高校を卒業した18歳。子役として物心がついた頃から芝居の世界に身を置き、作家の内田春菊さん、俳優の貴山侑哉さんの娘としても知られている。そんな彼女にとっての“東京”は、これまでに1番長く時間を過ごしてきた下北沢の街だ。「東京について考えてみたけど、生まれ育った街だからよくわからないんです」と前置きしながらも、素直な東京観を語ってくれた。

 

 

 

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“劇場、ライブハウス、古着屋がある下北沢は子供の頃から1番長く過ごしている街です”

 

 

 
 「街で遊ぶようになったのは小学校6年生くらいから。ギャルだったので、原宿にすごい行ってました。日焼けして、YouTubeで見たパラパラを踊っているような、ちゃんとしたギャルでした(笑)。中学校は自由な校風で私服だったので、ファッションに興味を持つのも早かったと思います。下北沢は近所だったので子供の頃からよく来ていて、母と一緒に演劇を見ることもよくありました。でも、覚えているのは劇の内容よりもミカヅキモモコっていう300円ショップとかヴィレッジヴァンガードに寄って帰っていたこと。その時間がすごく好きだったんです。お金がなくても自分で服を買えるのが下北沢で、ドンドンダウンってお店にも通ってました。果物のタグがついていてそれで値段が変わるので、バナナのタグをめっちゃ探す、みたいなことをよくやってました(笑)。今も洋服を買うのは下北沢の古着屋。決まった店というよりは転々と練り歩いてます。東京といえば、〝東京〟って漢字のピアスを買いました(笑)。

 
 それから、よく言われているのが“石を投げれば役者に当たる”っていうくらい役者が多いこと。多分本当に当たると思いますよ。去年の3月に撮影していた『アイスと雨音』では舞台になった本多劇場で一日中過ごすこともありました。もともと物語に没入するのが好きで、この間思い出したんですけど、人形遊びを中学生になるまでやってたんです(笑)。設定を考えてなりきったり、一人で黙々とやるのが楽しくて、その感覚は今でも続いてるのかもしれないですね。一時期は邦画を全然観なくなって、海外の作品に参加してみたい気持ちが強かったけど、是枝裕和さんがカンヌでパルムドールを取ったことや、河瀨直美さんの作品を見て、日本の映画で世界に行くのが1番意味のあることだなと思いました。今はこの街で、目の前にあることを精一杯やりたいと思っています」。

 
グリーン ドレス¥61,560(TOGA PULLA/トーガ 原宿店)、シューズ(TOGA PULLA)※本人私物

 

 
PHOTO_Yuichiro Noda
TEXT_Mayu Sakazaki

information

紅甘

1999年生まれ、東京都出身。2007年より女優として活動を始め、昨年は『MINT』、『最低。』、『光』などの佳作に続けて出演。今年は下北沢の本多劇場を舞台にした映画『アイスと雨音』、7月23日スタートのドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』など話題作に抜擢されている。