PERK

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Baum und Pferdgarten
for PERK No.26 issue

<バウム・ウンド・ヘルガーテン>
デザイナーのヘレさんに聞く
自由なファッションの在り方

2018.06.24 fashion magazine

コペンハーゲン発のレディースブランド、<バウム・ウンド・ヘルガーテン>は
リッケ・バウムガーテンとヘレ・エステハヴの2人の女性デザイナーによって
1999年に設立。ボーイッシュとフェミニンの同居をコンセプトに
ボーダレスな世界観を作り出し発表し続けている。
今回来日したヘレ・エステハヴに自由なファッションの楽しみ方を訊いてみた。

来年で創立20周年、
彼女たちのミックスの定義

コペンハーゲンから生まれたブランド、<バウム・ウンド・ヘルガーテン>は
来年で20周年を迎える。メンズライクなスーツにヴィヴィッドなレッドカラー、
スタンダードなシャツに印象的なテキスタイル。
ボーダレスなミックス感にユーモアをプラスしたデザインアプローチは
ブランド創立当時から一切妥協することなく、コレクションを生み出している。
今やユニセックスやジェンダーレスという言葉は当たり前になりつつあるが、
ブランド立ち上げ当時はそういった言葉もなくマイノリティな時代であった。
当時から変わらない彼女たちの希望と、未来を見据えた洋服づくりを行う
彼女たちのスピリットとはどんなものなのだろうか。
「私たちのブランドのコンセプトは男女の境界線を排除し、ミックスさせる
ということです。それは20年間変わっていません。ブランドを始めた時は
私たちデザイナーの個人の価値観の違いを表現していました。
ボーイッシュとフェミニンを同居させる、そこで新しい価値観が生まれるという
おもしろさを見つけました。20年前の時代は男女の世界が別々にあって
共存することはまるでなかった。生地でさえも男性と女性用に
分けられていた時代。洋服を作る上でその境界線を排除しなければ
新しいものは生まれないと思いました。その方が洋服はどんどんおもしろくなっていく。
男性の洋服の生地に使われているものでドレスを作ったり、その逆も然りで、
1つの人物像に対してデザインすることはしないようにしています。
すべてをフラットにして自由なファッションを楽しんでほしいという思いも込めています」。
彼女たちは20年間、毎日のようにお互いが向かい合い、アイディアやテーマ出しを行っているそう。
ニット類はリッケが、アウターウエア類はヘレが担当することが多いがそのほかに関しては
特に担当を設けず2人で1つのものを作り上げる。お互いの価値観の違いを認識し
共有することにより、独りよがりにならない新しい世界観が搭載された洋服たちが生まれるのだ。

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“男女の境界線を排除し融合させる。その方が洋服がおもしろくなるから”

 

ミレニアル世代に注目した
2018A/Wシーズンのコレクション

今シーズンのバウム・ウンド・ヘルガーテンはミレニアル世代からインスピレーションを得た
コレクション〝Blast of Bloom〟を発表。新しい価値観を持つ現代の若者の
精神性に注目している。そこにミックスするのは80年代後半のワーキングガール。
男女の雇用が均等になり女性がスーツを着て男性にコントロールされていた
ビジネスの世界に踏み込んでいった時代だ。当時のシルエットを基調とするスーツや
ヴィヴィッドカラーのフリルスカートに、男性と女性の境界線を超えて活躍する
ミレニアル世代の新しい価値観をミックスした本コレクションは次世代の
新しい幕開けを教えてくれるかもしれない。
「現代の若者たちから湧き出てくるものにとても興味があります。
今までは様々なことが性別によって分けられていた。ですが現代は生まれた時に
女性である私というよりも、性別関係なく〝私〟という存在価値のプライオリティが
上がってきていると思っています。これは世界全体で言えることだと思います。
さらにそんな風潮が今後も広まってほしいという思いも込めて、
〝Blast of Bloom〟(花の開花)と名付けました。アイテムに関しては
80年代のワーキングガールとミックスし、役職につく女性が増えた時代と
関連を持たせたいなと思いました。当時のファッショントレンドを現代に落とし込む
という試みもしています。シルエットは80’sですが生地感は現代のもの、
もしくは現代よりもフェミニンなものをミックスし新しい世界観を表現しています。
また1つの着方ではなく、着る人によって幅広い着方を楽しめるように日常的にも
特別な日にも着られるようなデザインにしています」。

 

彼女たちから見た
東京のファッションについて

世界中の様々な国に出掛けて洋服づくりのインスピレーションを得ているというヘレとリッケ。
彼女たちから見た東京のファッションはどう映っているのか。
「洋服づくりにおいて東京のファッションには非常に影響を受けています。
世界的に見ても東京はほかにはない独特な個性をとても感じるわ。
そんな部分が私たちにとても刺激を与えてくれる。日本人の凛とした見た目、
黒い髪ももちろん素敵で、さらにそのクラシックな装いを少し現代に合わせて
少しだけひねっている部分がとてもおもしろいなと思いますね。
東京を訪れるとたくさんのインスピレーションも得ることができます。
小さな家が多く並んでいてエリアによってまったく違う雰囲気に変化するのが
ヨーロッパと違ってとてもおもしろいなと思います。今東京にいるということが
1つの大きなインスピレーションになります。この素晴らしい環境と
空気をたくさん吸収してこれからの洋服づくりに生かしていきたいですね」。

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ワンピース¥60,480、ニット¥30,240(ともにBAUM UND PFERDGARTEN/ユニット&ゲスト)、
スニーカー¥14,040(FILA HERITAGE/フィラ カスタマー センター)、
バングル¥145,800(BUNNEY/ディプトリクス)、その他 スタイリスト私物

 

 

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花柄ワンピース¥51,840

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(左)エコファーウエストポーチ¥21,600、(右)ブロックチェックバッグ¥23,760

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ハウンドトゥースワンピース¥47,520

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パンツ¥34,560、ジャケット¥64,800

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ブラウス¥28,080

 

 

 

PHOTO_Mitsuo Okamoto 、Haruka Shinzawa horizont
STYLING_Kumiko Sannomaru KiKi
HAIR&MAKE_Hiroko Ishikawa
MODEL_Kristin

information

ユニット&ゲスト 

TEL_03-5725-1160

URL_https://www.baumundpferdgarten.com/