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PERK No.23 Special Interview with
Rina Ohta

「あなたのスタイルの軸にある、
毎日をともにするものは?」
太田莉菜さんにインタビュー!

2018.01.15 fashion interview magazine

太田莉菜さんが毎日をともに過ごし、彼女のスタイルの軸を作っているもの。
「タートルネック」、「白シャツ」、「コンバース アディクト」、「デニム」、
「ネイル」、それに「オパールのバングル」。ひと癖あるデザインと
実用性が同居した魅力的なコレクションたちについて、じっくり話を聞いてきました。

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Profile
1988年生まれ。ティーンの頃からモデルとして活躍し、舞台から映画、ドラマまで女優としても様々な役柄に挑戦している。

 

 

“毎日身につけたくなるアイテムとは、
デザインの中に物語を感じられるもの”

 唯一無二と言っていい存在感とスタイルを持ち、ティーンの頃からモデルとして様々なファッションを体感してきた太田莉菜さん。だからこそ、洋服選びに置いても彼女ならではの審美眼がある。まず何か引っかかるようなひと癖あるデザインであること、身につけていて心地いいと感じられる実用性や機能美があること、そして自分の身体に合っていること。洋服を消耗品として見るのではなく、ひとつの物として愛していくというのが、太田さんのスタイルの軸になっている。
 「やっぱり毎日身につけたくなる服というのは”ストーリーがあるもの”だと思うんです。自分が主人公になって楽しめるようなインスピレーションが沸くアイテム。パッと見た時にそういう個性があるものにはやっぱり惹かれます。もちろんその日によってどういうスタイルの服を着たいかっていうのは全然変わってくるので、決まったファッションスタイルに限定するのではなくて、ちゃんとデザインされているとか着る人のことを思って作らされていると感じられるものがいい。私は洋服が大好きだけど、はい次、はい次、ってどんどん捨てて入れ替えていくようなファッションの楽しみ方はしたくないって昔から感じていて。簡単に捨てられるようなものを買いたくないんです。だから、少しずつ少しずつ”良い服”を収集して貯めていくようなイメージでクローゼットを作っているのかなって。1点1点に思い入れがあるような服もたくさんありますし、まず長く着るっていうことを頭の隅に置いているかもしれないです。もちろんボロボロになってしまったら着れなくなるけど、例えばデニムとかスニーカーとかアクセサリーとか、長く着ることによって良くなっていくものもある。そうやって馴染んでくれば自然と雰囲気が出て、それはその人の個性につながってきますよね。新しい服を買うときも、自分自身のベースになるアイテムがあればイメージが明確で選びやすい。だからユ二フォームのように同じものをずっと着ていくっていうのも意外と悪くないんじゃないかなって気はします。それで自分のスタイルができるなら、毎日同じ服でもいいんじゃないかって思うときもある(笑)」。
 使い込んだ道具のように洋服と付き合っていく感覚を持ちながらも、単純にファッションを楽しむこと。ワクワクすることも忘れない。いいものを長く使うというのは、新しい洋服を楽しむためでもあるという。
 「毎日クローゼットを見て、”何も着るものがない!”っていう病に陥ることもあります(笑)。でも、ひとつひとつ引っ張り出してみるとやっぱりあれもこれもいい服だなと改めて感じるし、そこに新しい何かを足すことでまた新鮮なスタイルが生まれることもある。買い物をするってやっぱり自分のモチベーションになるから、頑張ろうっていうポジティブな気持ちになれるんですよね。そうやって楽しむことも絶対に大事だと思います。私自身、これが私のスタイルって何?って思うこともよくあるんです。結局、人によって全然違うものなんですよね。例えばご飯を作るということが生活の軸になっている人にとっては食器とか道具っていうのが大事になってくるし、何を中心に生活しているかっていうので選ぶものが変わってくる。だから実用的であるとか、機能的なものっていうのも私にとっては大切です。自分のライフスタイルに合っているかというのはもちろん、自分の身体に合うかどうかでシルエットの美しさが全然変わるので、どんなに気に入ってもフィットしないものは買わない」。
 太田さんの自分らしさを作っているものとは、流行に関わらず、いつだって好きで、コツコツ買い集めているようなアイテムたち。廃れることのない個性を持っているものなら、年齢を重ねても飽きずに楽しむことができる。
 「結局、自分が好きなものが明確にある人はみんなスタイルがあるように見えるんじゃないかと思います。でも、その好きなものを見つけるっていうのが実は難しくて、私もあやふやに那智ますし、不安を感じることもある。それを解消するためには、やっぱり体験するっていうのが重要で、例えば映画を観て視覚的な刺激を受けたり、本を読んで想像力を膨らませた流っていうのもそうだし。洋服においては、なるべくお店に行って色々な服を着てみて、冒険したり失敗したりしながら経験を重ねていくっていうのが私が実験してきたこと。絶対に似合わない!と思うような服でもあえて着てみるとか、よくやるんですよ。そういうのが経験としてたまっていくと、必ず発見があると思うし、自分に何が合うのかっていうセンスが磨かれていくんじゃないかな。何を選んだらいいのかわからなくて迷いがある時は、自分のスタンダードになってくれるようなものを持っておくといいと思います。私の場合はそれがタートルネックだったり、靴だったり、1本ので良いデニムだったりする。ちゃんとベースになるいいものを持っているということが一つの自身になるし、そういう軸ができてしまえば、変わったアイテムで遊んだりすることもできるから。そうやってあれこれ考えながら日々精進していけば、自然とその人らしさや個性が生まれていくんじゃないかと思います」。

 

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モヘアニット¥83,000(A.F.
VANDEVORST/エイ・ワイ・エイ)、ジーンズ¥32,400(Levi’s ® Vintage Clothing/リーバイス® ビンテージ クロージング)、ベルト¥4,320(M DAIKANYAMA/エム ダイカンヤマ)、スニーカー、ピアス 本人私物

 

 

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01_Turtleneck
“沈みがちな冬だからこそ
華やかなニットで差し色を”

「タートルネックのニットは本当に子供のころから着ているスタンダードですね。まず首もとが隠れて暖かいってう実用性もありますが、インナーとして使ったときにそれだけでコーディネートが完成する。デニムにタートルネックを着てあとはアクセサリーをつけるとか、そういうシンプルなスタイルが自分の中でしっくりくるんです。スリットが入ったロング丈のニットはルッツ(左)、メンズの小さいサイズのニットはゴーシャ・ラブチンスキー(右)。冬はどうしても色が沈みがちになるので、これくらい華やかなものを選ぶと垢抜けて見えると思います。あとは、少し値段は張ってもいいものを選ぶようにしているかな。そのぶん暖かくて軽いとか長く使えるとか、必ず理由がついてくるので」。

 

 

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02_White shirts
“作り手の物語を感じるような
アートピースを身にまとう”

「白いシャツに関しては、どこか一筋縄ではいけない、自分で考えて着なきゃいけないようなデザインが好き。だから普通のシャツって意外と持っていなくて、デザイナーのストーリーが垣間見れるようなものとか、シルエットがすごく美しいとか、そういうことが重要なんです。マルケスアルメイダ(上)もそうですが、特にA・Fヴァンデヴォーストの後ろが編み上げになったシャツ(下)は、フェミニンだけど男っぽくもある、かっこいい女性像を思わせるデザイン。10代の頃から憧れがあったんですが、当時は背伸びしないと着られなかった。これは復刻で手に入れたんですが、私にとっては常に飾っておきたいアートピースのような存在。歳を重ねることで着こなしが変化するので、それも魅力ですね」。

 

 

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03_Converse addict
“いつの時代も廃れない
完成されたデザインが魅力”

「スニーカーは大好きで色々なものを履くんですが、その中でも長く大事に使っているものというとコンバースなんです。やっぱりコンバースがこれだけ長く支持されているのって、シンプルで廃れない完成されたデザインを持っているからですよね。コンバースアディクトは履き心地もいいし、なかなか壊れない。最近はその中でもヒョウ柄とか星条旗とかファイヤーパターンとか、プリントものにハマっています。単色ものはピンクぐらいしか持ってないかも。単純に足もとにポイントがあると楽しいっていうのもありますし、全体が締まるというか。一番右のシューズはランバンとのコラボなんですが、こういう限定ものも多いので、そういう意味では収集する楽しさもありますね(笑)」。

 

 

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04_Denim
“身体に合うデニムがあれば
どんなスタイルも決まる”

「リーバイス ビンテージ クロージングの701は、マリリン・モンローが愛用したと言われる50年代の復刻モデルです。着てみるとお尻がキュッと上って女性らしいシルエットになって、すごく穿きやすい。とにかく私の身体に合うっていうのが大きくて、どんなスタイリングにもまずこれを合わせたくなるんです。デニムを選ぶときの基準は、はやりのスタイルよリモ自分にフィットするかどうか。少しウエストや丈を調節しただけでも全然雰囲気が変わってくるので、お直しができるっていうのも大きくてリーバイスは安心感があります。古着もお店によっては直してくれるので、面倒でも直した方がいい。やっぱり一年中着る日常着なので、シルエットをとことん追求することが私のこだわりになっています」。

 

 

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05_Nail
“ネイルポリッシュの中でも
個性が出せるものが好き”

「ネイルは基本的に全部自分で塗っているんですが、ネイルズインクはすごく優秀。バリエーションも豊富で色のセンスも好きだし、何より塗りやすくて乾くのが早い。自分の好きなアルファベットのカスタムキャップも買えるので、ギフトにもおすすめ。お店に行くと2000年くらいでネイルケアをしてくれたり、好きなカラーを塗ってくれるサービスもあるんです。ネイルサロンに行かない人でも、商品を買うついでに爪を綺麗に整えてくれるので、手軽で嬉しい。今季買った二色は紫とラメなんですが、このラメのネイルはカフェインヒットといって、塗り終わるとコーヒーの香りがするんです(笑)。一度塗りでラメが綺麗に定着してくれるのもいい。ファッション感覚で少しずついろんな色を集めています」。

 

 

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06_Gemstone bangle
“天然石のバングルには
ひとつひとつに意味がある”

「これは、奥渋谷の方にある”ジョジョ”というヴィンテージ雑貨のお店で買ったオパールのバングル。ヴィンテージのアクセサリーって、長い年月を過ごして着たからこその深みみたいなものが魅力だと思うんですが、その中でも私は石に惹かれるんです。すごく神秘的で歴史を感じるし、それぞれに意味があるというのも素敵ですよね。オパールっていう石自体が幸せの象徴のようなものなので、身につけていると気持ちが上がるような気がする。これは夏に買ったので、Tシャツとデニムにサンダルで、こういう華奢なバングルだけさらっとつけるみたいなシンプルさがスタイルとして自分らしいなと思って。手首が細くてなかなかぴったりくるサイズのバングルに出会えないので、大切に使っています」。

 

 

 

PHOTO_Koji Sato(TRON)
STYLING_Aya Tanizaki

HAIR&MAKE_Kazunori Miyasaka(mod’s hair)
TEXT_Mayu Sakazaki