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Interview with
Fish Zhang

ファッションPRとフォトグラファー業を
両立するフィッシュ・チャンさんに
“センスを磨くアイディア”を聞きました

2017.11.10 art fashion interview magazine

どこのブランドの服を着るとか、どんな服を着るかよりも、
誰がどんな風に着るのか?どんな考えで自分のスタイルにするか?
がとっても大事な気がするこの頃。
いつだって自分らしいスタイルを追求し続けるPERKガールにとっては
当たり前のことかもしれない。でも、改めて考えてみたい。
スタイルを作るために必要なセンスの磨き方。
本当にいいセンスを身につけるには時間がかかるから、
センスを磨くアイディアやインスピレーションの源を
いつでも探し続けないといけないのです。
今回はファッションブランドのPR業とフォトグラファー業を両立する
注目ガール、フィッシュ・チャンさんに”センスを磨くアイディア”を聞いてきました!

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ファッションショールーム兼エージェンシー「MATT.(エムエイティティ)」でPR業を務める一方、フリーランスのフォトグラファーとしても活躍。女性を対象にした作品が多く、被写体本来の力を引き出すシュールかつエッジなポートレイトで注目を集めている。
INSTAGRAM_@fiiiiiish

 

 

 

Interview

 

映画のヒロインから
カッコいい女性のスタイルを探す

 数々のファッションブランドを取り扱うファッションPRエムエイティティのプレスを務めながら、フォトグラファーとしても活躍するフィッシュさん。アイコニックな赤リップや大振りなアクセサリーなどどこか女性的なエッセンスを投入したスタイルは彼女の強いパーソナリティと混ざり合い完成する。この常にどこか女性らしさを象徴するものを取り入れるといったスタイルに影響をもたらしたのはスクリーンの中のヒロインたちなのだとか。
 「映画って色々なことが起こるじゃないですか。例えば悪者から逃げないといけなかったり、恋人と殴り合いの喧嘩をしていたり、銃を持って戦ったり。リアルでは考えられないくらいヘビーなシチュエーションだとしても映画のヒロインって必ず女性らしさがあるんですよね。パルプフィクションのミアもザ・ロイヤル・テネンバウムズのマーゴも人としては男性的な部分が強かったり、ひねくれて至はするけどどこか女性らしい一面が必ずちらつく瞬間がある。それがファッションだったり、ちょっとした仕草だったりはするんですが、それを垣間見た時に女性的なひたむきな強さを彼女たちから感じるんですよね。それがすごく格好良い!彼女たちのスクリーンライフはハイヒールで走ったり、泣き腫らしているはずなのにマスカラが取れてなかったり、摩訶不思議なことが起こるわけですが、そんなスタイルに憧れちゃう。一方で本来の自分自身の核となる部分を強くしないとこのスタイルはハマらない。ただ単に女性にしかないアイテムで身を固めたところで、よくある普通の女の子のスタイルになっちゃう。映画の中のヒロインからファッションを学んだことによって、同時に自分の意志を強くすることが自分のファッションスタイルを格好良くすることに必要不可欠だってことも学んだんです」。

 

 

 

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象徴的なアイテムで振り返る
名作映画とヒロインたち

いつでもどんなシチュエーションでもムービーヒロインは女性らしさを忘れない。自分のマインドを持っている女性が身につける“女性らしいアイテム”ほど素敵なものってないんじゃない?

“Diane(ダイアン) from 『Trainspooting』”

ユアンマクレガー主演の1990年代ポップ&ユースカルチャーを象徴する青春映画。ヘロイン中毒者の若者たちが斬新な映像と共に生々しく描かれる。内容はもちろんファッションにも注目だ。
ダニー・ボイル/1996年公開

『トレインスポッティング』のヒロイン、ダイアンは良い意味でも悪い意味でもかなりぶっ飛んでいる。あるいは好奇心旺盛で後ろ見ずな若者らしい感性の持ち主。そんなあどけなさが魅力のダイアンの登場シーンのラメドレスはフィッシュさんの脳裏に焼き付いて離れないと言う。「このシーンに関しては何度も見ちゃう。ドレスを着てつまらなそうにクラブでタバコを吸っているダイアンのムード。しかも実は学生だったってオチで、なんだこの子ぶっ飛んでるなと。彼女のドレススタイルから相当インスピレーションを受けていて、ラメものや光沢感のある素材、ボディラインが出るような女性的なニュアンスを含んだドレスを集めています」。

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“VINCENT VEGA(ヴィンセント・ベガ) from 『Pulp Fiction』”

1994年に公開されたクエンティン・タランティーノ監督による作品。当時のアカデミー賞では7部門にノミネートされ。そのうち脚本賞を受賞。大まかには1つのマフィアの組織の話となっており、そこにいる人間の話を時系列をシャッフルさせ混ぜ合わせた短編ストーリーのバイオレンスアクション。
クエンティン・タランティーノ/1994年公開

ユア・サーマン演じるギャングのボスの妻、ミア・ウォレスはミステリアスでクレイジーでかなり個性的な人物。黒髪ボブと赤リップは一目見たら忘れないポップで魅力的なルックスからアイコンとして確立するキャラクターだ。『パルプフィクション』のミア・ウォレスはルックスやファッションが美しいのはもちろん、1番の魅力はそのミステリアスで自信満々っていうところかな。彼女が本当のところ何を考えているかは、マフィアのボス含め誰にもわからない。そんなムードを引き立てるのは赤いリップだと思います。赤リップはやっぱり女性らしいアイテムの代表格。しかもセクシーに見えて実は男性に媚びない色なんですよね。ミアからの影響は大きくて、常にリップはレッドカラー。ポーチには常に何本も入っています」。

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kinopoisk.ru

 

 

 

“Chang(チャン) from 『花様年華』”

1960年代の香港を舞台に描かれた既婚者同士の切ない恋を描いたウォン・カーウェイ監督のロマンス映画。言語による説明をほとんどカットし、映像美で見せるヴィジュアルは同監督だからこそ。スクリーンの中の美しい色彩に酔いしれたい。
ウォン・カーウァイ/2000年公開

香港の伝説的な女優マギー・チャン演じる『花様年華』のチャン夫人は、いつもどこかに憂いを含んだ美しさを醸し出す。チャイナドレスと動くたびに揺れ動く大振りなイヤリングが女性的な反面、既婚者を好きになってしまったという彼女の影の部分と、それでももどかしいほどの愛の前では引くことができないという強い意思を浮き立たせる。「マギー・チャンの美しさをさらに引き出すのは大振りな イヤリングだと思います。着けているときはもちろん、実はつけ外ししたりするその瞬間も色気が一気に 出るアイテム。私の場合、いきなりどこかに行くと決 まったりするのでバッグに いくつか忍ばせてますね。イヤリングを着けるだけでどんなにカジュアルな格好 だとしても自信を持ってどこへでも行ける」。

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WORKS

アートワークのミューズにも
女性らしさが必ずある

ミステリアスで女性的な魅力を放つフィッシュさんの写真作品。インスピレーションのひとつとして、映画のヒロインたちから得た「女性らしさという魅力」があるのかもしれない。

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フィッシュさんの作品の被写体は美しくミステリアスでとても女性的。彼女たちは特にもともと女性らしい人たちなわけではなく、それを引き出す様に撮影をするのだという。本来女性が持つ本質的なセクシュアルを、戒める枷を外して自由にする作業。それらのインスピレーションの元となる要素のひとつとして、映画のヒロインたちは必要不可欠な存在だ。

 

 

 

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